山椒魚の気持ち
お客さんの予約がない日がまだまだありまして、、、
1人お店でサンプルを作ったりしてるのですが
、そんな日はふと井伏鱒二の「山椒魚」を
思い出します。
静かな店内で誰かを待っている
なんだか自分が山椒魚になった気分で
窓から外を眺めたり
菓子をたべたり。
太って嫌になったり。
スキャンダルをみて軽蔑したり。
で、久しぶりに山椒魚を読み返してみました。
面白かった。
記憶に残ってるストーリーとだいぶ違っていて新鮮でした。
物語の目線が山椒魚である事、
山椒魚の気持ちが人間の言葉で語られる事、
水辺の美しい風景の描写、
岩谷の淀んだ水質、
水の中での生きものの生態、
やがて第二の登場人物というか登場生物?
が現れる事、
長い月日がなんでもなく経過する事、
そして最後の一言。
うーん、なんとも味わい深い作品です。
店番で読書もたまにはいいです。
雨の日は特に^_^
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